ぶどうの美味しさを維持するための収穫・出荷時の工夫を徹底解説

1.出荷作業もすべて手作業で行われます

水分を多く含んだジューシーなぶどうはちょっとした衝撃で傷付きやすく、とても繊細です。手荒に扱うとこれまでの費やしてきた手間暇が台無しになってしまいかねないので、収穫・出荷作業は常に細心の注意が必要になります。収穫はもちろんのこと、出荷作業についても少しでもぶどうが傷まないようにすべて手作業かつ丁寧に行われます。

 

2.品質確認と大きさ選別

収穫したぶどうはコンテナに入れられますが、出荷時にはまず一つひとつ手に取り、よく見てその品質を確認します。ぶどうの実の中にはシワシワになってしまっている実や虫食いのある実がある場合があるので、それらを丁寧に取り除きます。こうしてきれいにしてから、大きさを選別しながら並べていきます。とくに粒の小さなデラウェアという品種では、きれいにする作業に手間がかかります。

 

3.袋詰めしてから出荷されることも

ぶどうの品種によっては、ひと房ずつ袋に入れます。とくに高級品や贈答品のぶどうは袋に入れられる機会が多くなります。袋に入れると出荷中に傷が付くのを防げるだけでなく、コバエなどの虫を寄せ付けない効果もあります。袋の素材は紙やセロハンのものが一般的です。一方で、シャインマスカットなどの贈答品では高級感のある不織布のものも人気があります。

 

4.梱包してから出荷されます

選別されたぶどうはものによっては袋詰めされてから、最後にパックやダンボールなどの箱に梱包されてから出荷されます。大切な人に日頃の感謝を伝える贈答品の場合はクッション性抜群のウレタンマットやプチプチとした空気の粒があるエアマット、網目状に織り込まれたプチエチレン性のマットなどの緩衝材が底に敷かれ、出荷中の衝撃が和らげられるように工夫されています。農家の方々が丹精込めて育てて出荷したぶどうは、このようにして消費者のもとに届けられるのです。

 

5.収穫したてのぶどうは格別の美味しさです

ぶどうはバナナやキウイのように、収穫した後に追熟して甘さを増すことができる果物ではありません。イチゴと同様に成熟してから収穫・出荷するため、その後は時間の経過とともにどんどん鮮度が落ちてしまいます。そのため、ぶどうはできるだけ早く食べるのがおすすめです。農家の方が成熟度合いを見極め、一番美味しいタイミングで収穫しているので、手元に届いた瞬間が一番の食べごろなのです。しかし、スーパーに並んでから消費者が手に取る頃にはどうしても時間が経ってしまっていることもあります。本当にみずみずしくて香り高いぶどうを食べてみたい方は、直販店で買い求めるか自宅に直送してもらうなどして収穫したてのものを手に入れるようにしましょう。収穫したてのぶどうは、スーパーで売られているものとはひと味違うフレッシュで芳醇な味わいを楽しむことができます。

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