デラウェアとは
デラウェアとは、アメリカ合衆国が原産の小粒のぶどうのことです。アメリカのオハイオ州デラウェアで発見され、その地名にあやかり1855年にデラウェアと名付けられ、品種登録されました。その後、明治5年に日本に伝わったとされています。
昔はぶどうと言えば、デラウェアのことを指すくらいメジャーでポピュラーなものでした。当時は、今とは違い、市場に出回るぶどうの種類が限られていたためです。他の高価なぶどうとは異なり、手頃な値段で購入できて、なおかつ美味しかったのが人気の理由の1つです。しかし、その後、輸入品も含めて、さまざまなぶどうが日本の市場に並ぶようになりました。日本人が選べるぶどうの種類が増えたため、デラウェアの生産量は最盛期よりも減少しています。
デラウェアの特徴
デラウェアは、1房が120g前後の赤紫色をした小粒のぶどうです。糖度が20度もあり、甘みが強いのが特徴です。酸味もほどよくあるため、味がまとまっており、とても上品な味がします。果汁も多く含まれていて、夏場の定番のぶどうとなっています。ほのかに芳醇な香りもしているため、生食用以外にもワイン用のぶどうとしても栽培されています。デラウェアのワインは、色合いから見ると赤ワインをイメージするかもしれませんが、実は白ワインの原料として使用されています。
デラウェアは種無しぶどうとして有名ですが、本来は種が入っています。種ができないようにジベレリン液という自然由来のもので処置することによって、種なしぶどうとして販売しているのです。
美味しいデラウェアの選び方
美味しいデラウェアを選ぶには、果実の色と果皮のハリ、軸の部分を見ることをおすすめします。果実の色がより濃く、果皮にハリがあるほうが新鮮なのです。逆に果皮にハリがなくシワがあるものは、収穫後から時間が経っているため、鮮度は悪いと言えます。軸の部分は、緑色をしたもののほうが新鮮で、茶色く枯れている場合は鮮度が悪いため、なるべく避けましょう。また、白い粉(ブルーム)が果実についているもののほうが新鮮なため、そちらを選びましょう。
デラウェアの食べ方
デラウェアは果皮が薄く、果実はたっぷり詰まっているため、強くつまんでみると果実がするんと簡単に出てきます。果皮ごと食べるとブトウ糖やアントシアニンといった栄養素を摂取できるためおすすめの食べ方です。果実が小さく果皮も薄いため、皮ごと食べても気にはなりません。気になる方はミキサーにかけてジュースにしたりして食べましょう。
デラウェアの保存方法
デラウェアを保存する際は、乾燥させないようにラップなどに包んで冷蔵庫で入れておきます。また、果皮に水分の蒸発を防いでくれるブルームがついているため、水洗いはしないでそのまま入れてください。大体冷蔵庫で保存しておけば2日〜4日ほど保ちます。
デラウェアの旬
デラウェアの旬は大体7月〜9月までです。夏場になるとスーパーでよく見かけるようになります。
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